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新生児期の赤ちゃんの身体の特徴と産後育児を軌道に乗せる方法

 初めて出産を経験したママ。とっても幸せな気持ちと、とっても小さい赤ちゃんを守っていくという責任感も沸くことでしょう。産前に、子育てのことを学んでいたとしても、いざ、目の前の赤ちゃんを見ると、どうやって抱っこしたらいいのかな?どんなことに気をつけたらいいのかな?どうやって寝かしつけたらいいのかな?など、生まれたての赤ちゃんの育児に不安が出てくるものです。

 今回は、新生児期の赤ちゃんの特徴と、育児を軌道に乗せるポイントをお伝えしていきます。

新生児とは

 新生児とは、生後28日までの赤ちゃんのことを言います。とても短い期間で、生後28日を過ぎると、「乳児」の時期になります。生まれて1年間は「赤ちゃん」の期間であり、1歳を過ぎると「幼児」と呼ばれる時期になります。

新生児の五感の特徴

 ママのお腹の中で成長してきた赤ちゃん。赤ちゃんも五感を持って生まれてきますが、未発達なものが多いです。生まれたばかりの赤ちゃんの五感は、どのような状態なのでしょうか。
 新生児の五感の発達の特徴を知った上で接することで、生まれてすぐの赤ちゃんとのコミュニケーションが豊かになりますよ。

視覚

 新生児の視力は0.02~0.03程度です。視野は狭く、焦点を合わせやすい距離は約20cmです。この距離は、ちょうどママが赤ちゃんを抱っこして授乳をする距離になります。とてもぼんやりと見えていますので、なるべく20cmくらいの距離で話しかけてあげましょう。

聴覚

 聴覚は、ママのお腹の中にいるときからすでに発達しており、妊娠24週頃に完成します。その頃から、お腹の中でいろいろな音を聞いており、特にママの声は、産まれてからもすぐに認識できます。

触覚

 熱い、冷たい、かたい、やわらかい、痛い、かゆいといったことを認識する触覚は、五感の中で一番早く発達し、ほぼ完成した状態で産まれてきます。妊娠10週で、指先と唇の感覚がわかるようになるというから、驚きですね。
 また<皮脳同根>という言葉がありますが、皮膚と脳は同じ根を持つという意味であり、人が受精卵として細胞分裂していくときに、脳と皮膚が同じ細胞から作られているのです。そういった意味でも、皮膚からの刺激は脳を刺激し、身体の発達や情緒安定につながるのです。

味覚

 味覚は、妊娠28週以降に備わる、「甘味」と「苦味」が大きく発達し、次に「酸味」が発達しています。その他の「旨味」「塩味」の区別は成長しながら徐々に感じるようになっていきます。

臭覚

 嗅覚は、ある時期までは、大人に比べてとても鋭いです。 産まれた直後は視力が弱いのでその分嗅覚が発達していき、安全なものと危険なものを区別し自分にとってのリスクを避けられるようにその能力が備わっています。赤ちゃんは、匂いでママを判別することもできます。

新生児の身体の特徴

 赤ちゃんは、ママの胎内でとても安定した快適な環境の中で過ごしてきました。しかし、胎外での環境はそれまでと大きく変化し、それに適応するために赤ちゃんの体も変化し、成長していきます。ですので、新生児特有の身体的特徴を理解して対応してあげたいところですね。
 
 新生児の赤ちゃんは、首がすわるまでは、ママのお腹の中にいたときのように背骨はCの字を描き、丸まっています。赤ちゃんの腕は肘で曲げられ胸に近づけW型、手は握られています。足は膝で負け、M字型です。また、赤ちゃんの骨はやわらかく、関節のジョイントが浅いです。

新生児の身体で気をつけたいこと

 新生児の身体は未発達な部分が多いです。次のことに気をつけて接しましょう。

・首をしっかり支える
 生まれてすぐの赤ちゃんの首は、骨格と筋肉が未発達です。抱っこの再は、首とお尻をしっかりと支え、ママと赤ちゃんの身体を密着させてあげましょう。

・四肢は旧に強い力で引っ張らない
 急に強く引っ張ると股関節脱臼などの原因になります。手足は軽く曲がっているのが自然な姿勢なので、まっすぐに伸ばそうとすることはやめましょう。

・急に強く揺さぶらない
 強く急激な速度でゆすることはやめましょう。ゆったりと心音に合わせたくらいのリズムで揺れることは赤ちゃんの安心につながります。

新生児の安心する環境とは

 生後間もない赤ちゃんは、ママのお腹の中を再現してあげると安心してくれます。
 新生児の赤ちゃんが泣く理由のほとんどは《不快感》です。お腹がすいた、喉がかわいた、寒い、暑い、オムツが気持ち悪いといった不快感を泣いて伝えてきますし、姿勢が不快ということで泣くことも多いです。
 赤ちゃんが快適に過ごせるように、赤ちゃんの要求に応えてあげたいですね。

産後育児を軌道に乗せるおくるみの効果

 生後間もない赤ちゃんをおくるみでくるむことで、安心できる環境を作ってあげることができます。
 新生児の赤ちゃんは、平均して16~18時間ほどの睡眠時間で、1日の大半を寝て過ごします。しかし、赤ちゃんによっては、細切れ睡眠のことが多かったり、モロー反射(大きな音などの刺激によって両腕を広げて抱きつこうとする反射)によって寝付けないこともあります。
 そこに、おくるみで正しく赤ちゃんを巻いてあげると、ママのお腹の中にいた姿勢を再現でき、ほどよく固定された姿勢で過ごすことができるので、安心して寝ている時間が長くなります。

 そうすると、赤ちゃんはぐっすりと眠ることができ、起きている時間も機嫌よく過ごしてくれることが多くなるのと同時に、ママも休息をとることができます。

さいごに

 新生児の赤ちゃんは、五感や身体は未発達で生まれてきます。赤ちゃんの特徴を知っておくと、コミュニケーションやかかわり方がわかりますね。

 出産後、間もないママは心身の疲れもある中で、24時間赤ちゃんのお世話で大変になりますが、おくるみを使った赤ちゃんが快適に過ごせる方法を知っておくと、産後の育児が軌道に乗せることができます。

 当教室Cohanaでは、おくるみを使った出産準備レッスンを開催しておりますので、ご参加いただけるとうれしいです。
参考→赤ちゃんのことを知って寝ない問題解決!おくるみタッチケアレッスン


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埼玉県朝霞市のベビーマッサージ教室Cohanaでは、親子のコミュニケーションを深く学べるベビーマッサージ教室です。親子の絆を深めるだけでなく、日ごろの子育ての悩みである、「抱っこじゃないと寝ない」、「寝ぐずりがひどい」「便秘がち」「お肌のトラブルが頻発」「男の子のデリケートゾーンの悩み」などに対して解決でき、子育ての引き出しを増やすことができます。

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保有資格: ベビーマッサージ資格
     ベビースキンケア資格
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