新生児の平熱はいくつ？赤ちゃんの体温の把握と体調の変化の気づき方

　まず、赤ちゃんの平熱は36.5度～37.5度と大人と比較すると少し高めです。新生児はさらに高い場合があり、平熱が37.5度近くの赤ちゃんもいます。大人であれば、一般的には体温が37度前後だと微熱があるとみなされますが、赤ちゃんや子どもに関しては、37度を超えていても、それは正常な範囲といえます。また、赤ちゃんも個人差があり、36.5度に近い赤ちゃんおいれば、37.5度に近い赤ちゃんもいます。

　赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、大人よりも環境の影響を受けて体温が変化しやすいという特徴があります。涼しい部屋で過ごしていると、体温が一時的に36度以下になることもあれば、厚着をしたり布団をかけすぎたりすると、体温が上がってしまうといったこともよくありことです。また、眠かったり、満腹であったり、思いっきり泣いた後やお風呂の後なども体温が上がりやすいタイミングであることも覚えておきましょう。
　体温が高いと体調不良を心配しますが、一時的に赤ちゃんの体温が高くなって38度近くにまでなるのは珍しいことではありません。熱があっても赤ちゃんの機嫌は良さそうな場合、一時的に体温が高くなっているだけの可能性があります。しばらく時間をおいて再度体温を測ったときに平熱に戻っているなら、特に心配はいりません。

　赤ちゃんの平熱は個人差があるので、ママがお子さんの平熱を把握しておくことは大切です。赤ちゃんは自分の体調について気づくことや、言葉で伝えることができないので、平熱を知っておくと、ママが体調の変化に気づきやすくなります。

　赤ちゃんの平熱を知るためには、時間を決めて毎日同じ時間に1週間ほど継続して計測し、その平均値を出しましょう。その平均値が赤ちゃんの平熱です。
　食後や眠たいときには体温が上がるので、食前や元気に起きているときに測るとよいでしょう。赤ちゃんの体温を測るタイミングとして避けたいのが、赤ちゃんが泣いた後や食後、入浴後、睡眠中などです。これらのタイミングは体温が高くなりやすいので、時間をおいてから測るようにしましょう。
　一般的に1日のなかで体温が最も低いのが朝で、夕方から夜にかけて体温は上がる傾向にあります。朝と夕方では体温が変化するので、毎日同じ時間帯に測って平熱を出すことが大切です。

　また、測る部位によっても体温が変わるので、測る部位を統一することがおすすめです。耳体温計は早く測ることができますが、使い方によっては測定値が不安定なこともあるので、脇の下で測るタイプがいいでしょう。さらに、大人用の体温計は計測に時間がかかるものもあるので、子ども用の体温計を使いましょう。

　赤ちゃんとのスキンシップと一つとして、赤ちゃんのお腹に触れる習慣をつけてみましょう。赤ちゃんの通常の状態（呼吸や体温、心臓の鼓動など）を自然に覚えるでしょう。普段から、ママが赤ちゃんの様子を観察し、元気なときの様子を覚えておくと、赤ちゃんが体調を崩したときにすぐに気づくことができ、未然に病気を防ぐことができます。
　赤ちゃんと接する時間が最も長いママが、敏感に赤ちゃんのサインに気づき、危険かどうか判断できるでしょう。
　これは、当ベビーマッサージ教室Cohanaのレッスンにおいても、赤ちゃんにベビーマッサージを始める前に赤ちゃんの様子を把握する時間があり、お伝えしている内容です。
詳細→ベビーマッサージの効果とメリット

　赤ちゃんの体温は、37.5度までは平熱と判断しても良いでしょう。37.5度以上を発熱、36度よりも低い状態を低体温です。ですが、赤ちゃんの体温は、環境によって変化しやすいので、まずは環境による発熱、低体温ではないか確認してみましょう。

　お部屋の温度や、洋服の枚数も確認しましょう。もし、お部屋の温度が高かったり、着せすぎで体温が上がっているようであれば、お部屋の温度や洋服の枚数で調整しましょう。その後、再度体温を測り、平熱に戻っているようであれば、特に問題はありません。
　しかし、部屋の温度や洋服を調整したのに、体温が高い、低い状態が続くようでしたら、病院を受診するようにしましょう。

　赤ちゃんの体温は、大人よりも高いことがわかりました。また、環境によっても体温の変動は大きいのです。ママが赤ちゃんの普段の健康状態を把握しておき、そのうえで環境などを調整してあげましょう。それでも、体温が高い様子や低い様子が見られたら、病院に行くようにしましょう。